遺族年金のご質問に関しての解答です♪
2024年09月19日 07:46:00
遺族年金は、大切な家族を失った時に経済的な支援を受けるための制度です。日本では、厚生年金や国民年金に加入していた方が亡くなった場合、その家族が遺族年金を受け取ることができます。しかし、その計算方法は少し複雑です。今回は、遺族年金の種類と基本的な計算方法を、わかりやすくブログ風に解説してみます。
尚、私船津はファイナンシャルプランナーの有資格者ですので、その点もご心配なく!
1. 遺族基礎年金とは?
遺族基礎年金は、国民年金に加入していた方が亡くなった場合に支給されます。対象となる遺族は、基本的には「子どもがいる配偶者」か「子ども自身」です。ここでいう「子ども」は、18歳未満または障害等級1級・2級に該当する子どもを指します。
遺族基礎年金の金額
2024年度の基準では、遺族基礎年金の年間支給額は 781,700円 です。さらに、子ども1人につき 224,900円 が加算されます。たとえば、子どもが2人いる場合は以下のように計算します:
- 基本額:781,700円
- 子ども1人目:224,900円
- 子ども2人目:224,900円
合計:781,700円 + 224,900円 + 224,900円 = 1,231,500円
2. 遺族厚生年金とは?
遺族厚生年金は、厚生年金に加入していた方が亡くなった場合に支給されます。これは、国民年金に加えて厚生年金に加入していた方が支払っていた保険料に基づいて計算されるため、受け取れる金額はその方の収入や勤務期間によって異なります。
遺族厚生年金の金額
遺族厚生年金は、亡くなった方が受け取っていた(または受け取る予定だった)老齢厚生年金の 4分の3 が支給されます。例えば、亡くなった方が老齢厚生年金として年間100万円受け取っていた場合、その4分の3である 75万円 が遺族厚生年金として支給されます。
ただし、配偶者が遺族基礎年金も同時に受け取っている場合、その分が調整されることがあります。
3. 遺族年金の計算例
例えば、30歳の夫が厚生年金に20年間加入していて、子ども2人を残して亡くなった場合、妻が受け取る遺族年金の合計額はどうなるでしょうか?
- 遺族基礎年金:1,231,500円(子ども2人)
- 遺族厚生年金:夫の老齢厚生年金見込み額が年間100万円だったと仮定すると、その4分の3である 750,000円
合計:1,231,500円 + 750,000円 = 1,981,500円
この金額を毎年受け取ることができ、さらに子どもが18歳を過ぎるまでは遺族基礎年金が支給されます。
最後に
遺族年金は、亡くなった方の家族が生活の安定を保つための大切な支援制度です。しかし、その計算方法や条件は個々の状況によって異なるため、具体的な金額や受給条件については、年金事務所や専門家に相談するのがベストです。
家族を失う悲しみの中で、こうした経済的なサポートをうまく活用して、少しでも安心して暮らせる環境を整えることが大切です。